勉強する目的

方法論

1.先日の宿題

 先日(1/10のブログ)、子供たちに宿題を出した『勉強する目的』と『整理整頓する目的』について、長男次男の考えを聞きました。

 その前に、なぜこのような宿題を出したかというと、「宿題しなさい」とか「片付けしなさい」と口うるさく言うだけでは、言われないとやらない人間になってしまう、そして勉強や片付けがなぜ必要なのかという本質に気付かないまま、生産性の低い行動になってしまうことを懸念したからです。

 私自身にとっても、子供と接する方法として、○○しなさいという指示口調ではなく、子供たちに気付きを与えるようなアプローチが必要と考えたことから、今回、このような課題を投げかけ、子供たちに考えさせたのです。

 

2.子供たちが考えたこと

①整理整頓の目的

 こちらの問いには長男が答えました。以下が長男の考えたことになります。

 ・片付けができているとイライラしなくて済むから

 ・作業効率が上がるから

 ちなみに、1つ目のイライラするというのは周囲の人を指すらしいです。片付けができていないと、「今すぐ片付けをしなさい」と小言を言われることから、片付けができている状態だと周囲の人がイライラしなくて済むという意味だそうです。2つ目は勉強机の上が片付いていると、必要なテキストがすぐに見つかる、他のことに気を取られずに集中できるという意味だそうです。

 

②勉強の目的

 こちらの問いには次男が答えました。以下が次男の考えたことになります。

 ・行きたい高校に行って、行きたい大学に行って、なりたい職業に就くため

 なんか普段から私がこんなことを言ってるみたいで恥ずかしい気持ちがしました。確かに次男が言うとおりでもあるんですが、大切なのはその内容ですよね。

 2人がそれぞれ考えたことを説明し、もう一方が質問やコメントするという流れでやってみましたが、質問やコメントは気恥ずかしいのか、盛り上がりに欠けてしまいました。次回に再度やってみようと思います。

 

3.私からのコメント

①整理整頓の目的

 私は、整理整頓には非常に深い意味合いがあると考えています。具体的には書きませんが、いくつかの思考的スキルが身につくことや、心理的状態を整えることなどがあると考えています。整理整頓というと、物が片づけられており、スッキリしているイメージを連想します。長男もそれをイメージして考えたのですが、整理整頓とは単に散乱している物を何処かに収納するだけの行動ではないと思います。これはどこにしまうべきか、あれはこちらにしまおう、というように収納する場所や収納の仕方を考えることが必要と思います。後で、どこに収納したか分からないということにならないように。

 ということで、整理整頓に関しては、「もっと大切な目的があるように感じるんだけどなあ」とコメントし、改めて考えさせることにしました。

 

②勉強する目的

 次男の回答はもっともなんですが、私としては次男がやりたいこと、なりたいことを聞きたいなと思いました。それで「どんな職業につきたいの?」と聞いてみると、「バイトみたいな仕事じゃなくて、ちゃんとオフィスビルでする仕事」というかわいい回答。そうですよね、私も小学生の頃は具体的な職業イメージは持っていませんでした。長男は小6の頃からゲーム開発のプログラマーになりたいと言っており、そのための勉強がしたいと言っています。私自身がなりたい職業を見出せたのが社会人になってからだったので、長男のように、なりたい職業が小学生の頃から見出せている人はごく稀ではないかと思うのですが、どうなんでしょうか?

 それはさておき、長男はゲーム開発のプログラマー、次男はオフィスビルでする仕事というのがなりたい職業ですが、私からは下記をコメントしました。

 ・それはどうしてもなりたい職業なんだね?(思いの強さ)

 次週の日曜日は、自分がどれほどなりたいと思っているかを何らかの言葉に表現していけるように、子供たちとディスカッションしたいと考えています。

4.まとめ

 子供たちは今回のディスカッションを楽しんでもらえるかと思っていましたが、意外に2人とも楽しく互いの意見に対してコメントし合ったりしてくれました。次男は少々恥ずかしげに自分の考えたことを話していましたが、今回のようなディスカッションを何回か繰り返すうちに、自分の考えを発言することにも慣れてくるでしょうし、何より自分の考えを主張することを楽しく思うようになってくれるのではないかという感触を得ました。

 普段は宿題のことやテストの点数や偏差値のことをどうしても話題にしてしまうのですが、そもそも何故勉強する必要があるのか、整理整頓する必要があるのかなど、その目的にフォーカスを当てて会話することの重要性に私自身が気付いた日でもありました。今回のようなディスカッション、これから毎週日曜日にやっていきたいと思います。

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