父子家庭であることへの心配事と対策

方法論

 妻が亡くなって1年が経ち、父子家庭としての生活に慣れてきたと感じる今日この頃です。一方では心配事もあります。まだまだ母親の愛情が必要な年頃に、母親を亡くした子供たちの今後の成長に関してです。特に、これから思春期を迎え、大人として成長する上で非常に重要な時期だと思っています。そのような成長期を迎えるにあたって、シングルファーザーとして私が気を付けていることを、少し書いていきたいと思います。

 

1.子供たちの人格形成

 十分すぎるほどのコミュニケーションとサポートが必要であると考えています。私は今まで子育ての多くを妻に頼っており、仕事中心の生活を送っていたため、妻が亡くなって以降、子育てについてどうすれば良いのか分からないことも多々ありました。もう少し詳しく書くと、どうすれば良いか分からないという状態にもなっておらず、極端な言い方をすると、子供たちは自然に育つと思っていたかもしれません。

 しかし、妻が亡くなって1年が経ち、その間に子育てに関する様々な情報に触れるに従い、随分と考え方が変わってきました。やはり子育てには、十分なコミュニケーションとサポートが必要であるという考えを持つに至ったのです。

 理想を言いますと、コミュニケーションは可能な限りオープンであり、子供たちが率直に自分自身の感情や悩みを会話できることが理想だと思っています。

 また、子供が自らの感情や悩みを話してくれた際、しっかりとしたサポートができるように、父親である私自身が道徳的価値感や倫理観を子供たちに示してあげられるようになることも重要であると考えています。そうすることで、子供たちの悩みを解消することや、大人へ成長するにあたり必要となる考え方を身につけることができるのだと考えます。

 決して母親の代わりができるわけではありませんが、これらのことが実践できれば、多くのことを補っていけるのではないかとも考えています。

 

2.子供たちの学業

 これは父子家庭に限らずですが、勉強する意義を子供たちが見出せるようにサポートすること、そして安定した学習環境を整えてあげることが親としての勤めであると考えています。

 勉強する意義とは、将来、子供たちが仕事を通じて社会貢献したり、自らが志向するキャリアの実現にあると考えます。今はまだ、なりたい職業が見出せていなかったとしても、早く将来の職業を見出すために学業を通じて様々なことを学ぶこと。なりたい職業が見出せたなら、その職業で成果を出し、社会貢献を通じて自己実現を図ることに学業の意義があると考えています。このように、勉強する意義をより子供たちに感じてもらえるようにアプローチすることが、子供の学業において親がやるべき1つ目と思っています。

 もう一つの学習環境を整えることについてですが、静かな場所と十分な学習時間を子供たちに用意できることが大切であると思います。我が家はマンションで、子供たちの個室はありませんから、子供たちが自宅で学習する際は、2人同時に学習時間を取る、もしくは一方が塾に行っている時間帯にもう一人が自宅での学習時間とするように習慣づけています。塾の自習室も時には活用させていただいています。もちろんですが、子供たちが自宅で学習している時間は、私は同じ空間にはいないようにする、もしくは私も仕事や読書などをするようにしています。子供が勉強しているのに、親がスマホを見ていては示しが付きませんからね。

 

3.子供たちの思春期の接し方

 長男は中学生ですから、一般的には思春期と呼ばれる年頃です。思春期は感情的に不安定ですから、子供のその場その場の言動に振り回されず、忍耐強く接することが親に求められるのだろうと思います。したがって、辛抱強く子供たちの感情や意見を尊重し、理解して接するようにしていくしかないかなと思っています。また、理屈抜きで子供たちの感情に共感するような言葉をかけてあげることも大切なかと思っています。

 さらには、学業以外のクラブ活動や子供の趣味などの話題にもしっかり耳を傾けて、子供たちが会話してくる一つひとつの話題に共感してあげることも、子供たちを安心させることにつながると考え、日常生活で実践しています。

 そして、何事においても最重要なのが、子供たちに対する愛情と信頼関係だと思います。母親代わりにはなれなくとも、シングルファーザーである私の愛情とサポートが、子供たちの成長と幸福に大きな影響を与えると考え、しっかりと接していきたいと思っています。そのためには、子供たちの感情に敏感になり、求めていることに応えてあげること、そして子供たちが困難に遭遇した時には一緒に乗り越え、子供たちが健康で幸せな人生を築けられるよう導いていくことが必要であると考えています。

 

 最後に、私はシングルファーザーですが、シングルマザーも大変さは同じであると想像します。どうしても子供中心の生活を強いられますが、一方では家計を支えるために仕事にも十分な時間を確保しなければなりません。ですから、何はともあれ最も大切なことは、ひとり親である私たちの健康とメンタルヘルスではないかとも思います。

 子供たちにとって、片親を亡くしている以上、子供たちを支えていけるのは私しかいません。したがって、自己ケアを怠らないことが、子供たちへの継続的なサポートにつながると思います。

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