1.次男は順調な滑り出し
次男のために契約した通信教育が始まって1週間。今通っている塾は2月いっぱいになりますので、今月は塾と通信教育の両方をやっていくことになりますが、今のところ次男は能動的に通信教育に取り組んでいます。毎朝6時30分に起床し、約30分間ですが通信教育教材に取り組み、それが終わると朝食という流れです。まだ現段階では5年生の復習ですし、本人にとってもそれほど難しくはないので取り組みやすいのだと思います。
一方で、長男は朝起きるのが面倒なのか、グズグズしながら次男に遅れることおよそ15分後に起きてきて、学年末テストの勉強を約20分ばかりやっています。塾からの帰宅が遅いということもありますが、まだ早朝に勉強をすること、あるいは家庭学習するということ自体に気持ちが乗っていないのだと思います。長男の場合、何事にも取り組む目的や意義が見出せないと本気が出ないという性格のため、もうしばらくは見守りつつ、何故やるのかを話しながら進めていきたいと思います。
2.継続するためのポイント
これから先、朝の家庭学習を継続していけるかどうかのポイントは、長男と次男によって違ってくると考えています。もちろん共通項もありますが、長男と次男では下記がポイントであると考えています。
①長男のポイント
1つ目は『目的を見出すこと』です。中学1年生の長男にとって今勉強することへの目的が見出せているかというと、漠然とは理解しながらも、あまり実感していないというのが現状と思います。私自身もそうでした。特に中学生になり、小学生の頃よりもより広く世間が見えてきたこと、それに伴い興味や関心事の広がりもありますから、勉強以外のことに気が散ってしまうことはやむを得ないところかと思います。一方で、年齢的には成長していますから、それだけ自分自身の感情をコントロールして、興味関心事への感情を抑えて勉強に集中する力もついてくるのだと思います。ただ、現状のところ、まだまだ興味関心事への気持ちを抑えきれず、勉強中に集中力を欠くことがよくあります。したがって、長男には今勉強しておくことが自分自身の将来に具体的にどう役立つのかを教えておくことが重要と考えています。
2つ目は『成績を伸ばすこと』です。誰でもそうですが、成果が出れば嬉しいですし、もっと頑張ろうと思えます。長男は2学期につまずいて成績が伸び悩みました。3学期早々に実施された模試では、ようやく1学期の頃の水準を取り戻しましたが、この1年間では成績が伸びずに終わりそうです。なんとか学年末テストは良い成績が残せるようにと思い、長男の勉強の仕方を観察しては問題点を修正して進めています。2学期よりかは丁寧な勉強の進め方になっていますので、3学期の学年末テストの成績は上がると思います。なんとか良い結果を残して、2年生につなげていきたいと考えています。
最後に『日々の関わり』です。やはり、何事にも継続するにはモチベーションを維持することが大切です。中学1年生とは言えどもまだまだ子供ですから、日々の勉強を一緒に振り返り、小さな成長を褒めてあげ、気持ちを前向きにさせることが家庭学習の習慣化に何より大切だと思います。
長男は中学生になり、小学生の頃と比較して明らかに変わってきたことは自立心が芽生えてきたことです。少しずつですが親である私から距離を置き、自分の意思で活動することが増えてきました。例えばピアノの練習や練習曲の選択、プログラミング、クラブ活動など、自分自身の意思を持って言動することが増えてきたなと感じています。これは長男の成長であり喜ばしいことです。したがって、上記に挙げた3つのポイントは、記載した順番がそのまま重要度の高い順になっていると考えています。日々の家庭学習の目的や意義を見出せば、親から言われなくとも自ら勉強するはずです。そして、成果が実感できればモチベーションを引き上げることができることも理解できる年齢になりますから、より短期間で成果が出る勉強法を見出そうとするでしょうし、それでモチベーションが上がれば日々の勉強に対して前向き且つ能動的に取り組めるようになると思います。したがって、長男にとって最も大切なことは日々の家庭学習の『目的を見出すこと』であり、私が長男のために最も力を注ぐべきことだと考えています。
②次男のポイント
次男のポイントを3つ挙げるとしたら、『成績を伸ばすこと』と『日々の関わり』は長男と一緒です。この2つ以外に次男特有のポイントは『楽しさを感じさせること』と考えます。これは、新しい経験や知識を得ることに対して積極的になること、言わば好奇心や探求心のようなものを育むことを言っています。例えば、私は小学生の頃、日本の歴史が大好きでした。歴史上の人物の生い立ちや成してきたことを調べることが楽しかったのです。また地理も好きで、日本地図を見てはその地域の人口や産業、歴史を調べることを楽しんでいました。このように次男に対しては、好奇心や探求心を日々の家庭学習を通じて育んでいきたいと考えています。子供の頃に身につけた好奇心や探求心は、大人になってから必ず役に立つものです。
また、次男にとって重要度の高いポイントを順に挙げると、『楽しさを感じさせること』『日々の関わり』『成績を伸ばすこと』だと考えています。なぜなら、1つ目と2つ目が実践できれば成績は自ずと伸びると考えるからです。ちなみに、小学生のうちは『日々の関わり』も非常に重要で、親子の信頼関係の強化につながりますから、その日の勉強を夜一緒に振り返るようにしています。
3.目的の見出し方
子供が勉強に対して目的を見出すには、やはりより具体的な表現を用いて理解させていくことが重要かと思います。今まで私は「将来、お父さんのように会社で仕事をして、よりたくさんのお給料を貰いたいなら、今のうちに一生懸命勉強をしよう」とか「将来、やりたい職業に就きたいなら、今から頑張っていこう」と伝えていました。そのような私の言葉に子供たちも「そういう話を聞くと頑張ろうと思える」とは言っていました。しかし、その後の子供たちの言動を見聞きしていると、それだけでは足りないようです。やはり抽象的な表現では腑に落ちておらず、自分の将来にとって今やっている勉強が”具体的に”どのように役に立つのかを説明してあげないといけないのです。
では、どう説明していくべきか?今私が考えていることは、まずは将来やりたいことを子供と一緒に見出してあげること。そのやりたいことを実際にやっていくこととはどのようなことかを説明してあげること。そのように将来やりたいことの具体的な内容が理解できると、そのために勉強が必要であることは徐々に理解できるはずです。
例えば、うちの長男は将来ゲーム開発のプログラマーになりたいと言っています。プログラマーの仕事とは仕様書に基づきコードを入力する仕事やプログラムそのものの考案、アプリケーションの動作環境の整備などが挙げられます。しかし、長男は今プログラミング教室でゲームを作ることに取り組んでいるのでゲーム開発のプログラマーになりたいと言っています。したがって、もしかしたら「ゲームを企画する仕事がしたい」に変わるかもしれませんし、マーケティングのような仕事にも関心を広げる可能性はあります。そのように考えれば、長男のいう”ゲーム開発のプログラマーになりたい”は、将来的にはその周辺の職種に広がる可能性もあります。そうならなくても、プログラマーとして企画やマーケティングの人たちとコミュニケーションをとりながら仕事を進めることが求められます。したがって、プログラマーと言えども企画やマーケティング、デザインのことを知っているほうがより高いレベルで仕事ができる。だからこそ、単にプログラミングのことだけを勉強するのではなく、その周辺の職業のことを知る、それを知るためには今勉強していることが必要であるということを実感として感じ取らせていくことが重要なのです。例えば、企画やマーケティングというのはゲームの内容そのものの企画はもちろん、需要予測から収支シミュレーションもあるでしょう。それらに必要なスキルとは、言語系、係数管理系、コミュニーションなどなど様々です。そう言うことを子供に教えて勉強する意義を見出せるようにサポートすることが重要と考えています。
4.まとめ
最も重要なのは、子供の主体性を育むことであると考えています。そのためには、子供自身が目指したいことを見出すために、様々な経験をさせる、社会の様々な情報を説明する、これから数年先に起こりうるであろう社会の変化を説明することが必要ではないかと思います。我が家では、数年前からこれからプログラミングは必須スキルと考えたきっかけがあり、プログラミングスクールに通わせました。たとえプログラマーという職業にならなくても、プログラミング思考はビジネスパーソンとして重要なスキルです。ですのでスクールに通わせたのです。長男にとってはそれが一つのきっかけとなり、将来なりたい職業を見出しています。
ただ、ここで重要なのは職業を見出すことではなく、目標を持つことだと思っています。ですから、長男が将来、必ずしもゲーム開発のプログラマーにならなくても良いと思っています。常に目標を持って人生を歩んでいることが重要なのであって、その目標は変わっても良いと思っています。そして、目標を持てていれば主体性は育まれます。このように考えて、朝の家庭学習を習慣化させていきたいと思います。
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