1.私の悩み
今日は次男の話です。次男は小学5年生、早生まれだからかもしれませんが、まだまだ幼いです。日常的に私に甘えてきますし、私に話しかける内容も「僕、こんなことできたよ、すごいでしょう!」という類いものが多いです。小学5年生ですから、それなりに体格も大きくなりつつあるのですが、私にとっては本当に可愛い次男です。
しかし、その次男に対して少し心配事があります。それは、もう少し自尊心を持たせてやりたいということです。次男はサッカーをやっています。ただ、サッカーを始めたのが小学3年生の時ですから、同じサッカーチームの友達よりずいぶん遅れているんです。友達の多くは小学1年生からサッカーを始めており、中には幼稚園児の頃、あるいは物心ついた年頃からサッカーボールを触っていたという友達も少なくありません。ですから、次男がサッカーチームに入った頃、同学年の友達はサッカーの基礎的なことは習得していましたので、未経験で入部した次男が周りに着いていけるのかどうか、当時、妻は心配していた様子でした。
一方、私はというと、本人がやりたいというなら頑張れば良いと思っていたので、心配も多少はありましたが、それ以上に次男がやりがいを持ってサッカーを頑張ってくれれば良いのではないかと思っていました。しかし、高学年になるにしたがい、サッカーの上手くない子はどんどん退部していき、小5になった頃、チームに残っているのは主力級の子供とうちの次男だけという状態になってしまっていました。そこで次男は、自分はサッカーが下手であるという意識を持つようになってしまったのです。小5になった頃から何となくですが、次男が卑屈になる瞬間が増えてきたように感じていました。サッカーのことだけではなく、学校の成績についても「僕、よくできたが○○個しかないから。。」というマイナス思考的な発言も出てくるようになってしまいました。もともと次男は快活な性格でしたので、これはちょっと良くないなあ、今のうちに何とかしてあげないといけないと感じ始めたのが2021年の初夏の頃でした。
2.自尊心を持たせたい
冒頭に書いた「僕、こんなことできたよ、すごいでしょう!」という次男の言葉は、もっと自分を認めて欲しいという心の叫びだったのだろうと思います。小学5年生といいますと、サッカーでは公式戦が始まり、レギュラーメンバーと補欠メンバーが明確に分かれていきます。チームも当然勝つことを最優先に考えますから、ベストメンバーで試合に臨むのです。そうすると次男はやはりレギュラーにはなれず、補欠としてベンチ入りはするものの、試合に出してもらえる機会は本当に少なくなってしまいました。だから余計に自分を認めて欲しいという気持ちが強くなっていったのだろうと思います。
何とかして自信をつけさせたい。そのために最も良いのはサッカーが上達することですが、それには時間を要します。ならば卑屈になる気持ちだけでも変えられないかと思い、その手法をいろいろ調べていると、その多くは「些細なことでも褒めること」とか「常にあなたが一番であると認めること」という意味合いのものが書かれていました。しかし今一つ、納得できずにさらに調べ続けると、次のようなことが書かれた記事を見つけました。
・ただ褒めるだけではメリットよりもデメリットが大きい
・能力を身につけさせるためにたくさん練習させる
・結果ではなく練習への努力を褒める
・結果については自己評価をさせる
この記事には納得できることが多く書かれており、この記事を参考に次男へ接することとしました。
3.実践結果
まず結論から申し上げると上手くいきつつあります。サッカーについてはまだまだレギュラーにはなれていませんが、以前のような卑屈さは影を潜めました。勉強についても、自分の成績を隠すようなことはせず、自ら結果報告するようになっています。また、以前はやってもいない宿題をやったと言って誤魔化すこともありましたが、今はやった宿題を私に見せるようになりました。
私が実践したこととして、下記が挙げられます。
・サッカーの試合や練習で良かったことを聞いてあげるようにした
・良かったことが努力によるものであれば、しっかり褒めるようにした
・宿題チェックはやめ、理解できなかった問題を一緒に解くようにした
・理解できるできないに関係なく、集中して最後までやり遂げたことを褒めた
このように接し方を変えたことで、2学期は学校の成績は伸びましたし(よく出来たが初の二桁達成!)、サッカーでも少しずつではありますが良いプレーが出てくるようになりました。サッカーについてはまだまだ技術的には友達に追いついていませんが、それでも試合に出してもらえたら、自信を持ってプレーしている様子が目に見えて分かるようになりました。
4.親子共々の成長
このような次男の変化を目の当たりにして、私は親として少し勘違いしていたように思っています。褒めることは必要でありつつも、褒めるとそこで満足してしまい、それ以上伸びないのではないかと。会社では部下に対して、成果は認めつつも、課題もありますから次へのステップとしてその課題を共有します。
しかし、まだ小学生の次男には、課題よりもまず自分を認めてもらいたい、認めてもらうことで安心して父親を頼ることができる、そのような気持ちを持たせることが必要だったんだなあと反省しています。今から思えば、あの記事のおかげで次男も私も変われることが出来つつあります。次男はまだ小学5年生ですから、これを期に次男も私もさらに成長できるのではないかと感じました。
コメント