子供に合ったの家庭学習法

方法論

1.次男の家庭学習

 勉強にしろ習い事にしろ、長男にはいろいろと気をかけてきましたが、次男は少々ほったらかしと言いますか、長男ほど気をかけていなかったなと反省しています。このように上のお子さんに対してはいろいろ考えてやってみるが、下のお子さんはあまり気をかけてこなかったというご家庭も多いのではないかと思います。

 うちの場合、習い事はどちらかというと長男がやりたいことを中心に始めるケースが多かったですが、勉強法に関しては長男と次男の個々の特性を考慮して、それぞれに合ったやり方を考えてきたつもりです。ただ、上手くいっているかというと反省点も多々あります。

 次男は小学6年生です。今までの小学5年間の家庭学習を振り返り、これは良かったと思う家庭学習法を整理してみたいと思います。

 

2.今までの家庭学習の取り組み

 次男に対して今まで取り組んできた家庭学習を、低学年、中学年、高学年に分けて振り返りをしてみたいと思います。

 

 ①低学年(1~2年生)

 低学年の頃の家庭学習といえば、基本的に妻が一緒になって教科書を開きながら音読や復習をするといったスタイルでやっていました。次男は幼少の頃より読書が苦手でしたので、必然的に国語が苦手という構図になりました。ですから、復習の中心は4教科の教科書を一緒に読むという内容でした。

 加えて、朝ご飯前の時間を使い、毎朝、簡単な問題を解くという習慣を身につけさせたのもこの時期です。教科書に準拠した比較的やさしい問題集を毎朝解くことを繰り返していました。

 この頃の次男の学校の成績は、標準よりは上でしたからホッとした記憶があります。

 

 ②中学年(3~4年生)

 妻が入退院を繰り返すようになったこともあり、通信教育を取り入れて、次男がひとりで家庭学習に取り組めるようにしてみました。ただ、当時の家庭学習のツールが良くなかったのか、あまり学習効果が現れず、早めに塾に切り替えました。

 面倒見の良い塾でしたから、比較的しっかり見てくれてはいたのですが、反面、塾に少し任せすぎたかなと反省しています。でも、算数は伸びました。小学6年生になった今まで、算数でつまづくことはなかったです。

 一方で国語は次男の実力よりも高いレベルの内容でして、私が一緒になって、塾の宿題を見てあげていました。3年生のころは宿題をこなすのに四苦八苦。ただ、その時の苦労のおかげか、今は平均的な学力にはなってきました。

 学校の成績はというと、妻が入退院を繰り返しており、私も仕事が忙しい時期でしたので、あまり見てやれなかったからか、かなり悪い成績でした。親としても反省です。

 

 ③高学年(5年生)

 妻が亡くなったことで、本来なら塾にもっと任せたいところでしたが、しばらく次男に接する時間を作れてこなかったので、思い切って塾を辞め、通信教育に切り替えて家庭学習を通じて次男の勉強を見ることにしました。

 当時、次男は母親を失った悲しさだったり、サッカーでは上級生から下手だと言われたりと、何かとモチベーションが低くなってしまってました。なので、私が時間を作って接していくべきと思ったのです。

 私がやったことは、一つ目に次男と接する時間を十分に確保すること。平日は在宅勤務と定時帰宅する曜日を決めて、次男との勉強に関する会話(声掛け)を増やしました。

 また、勉強そのものを私が直接見るのは次男も嫌がったため、二つ目に教科書の音読を聞いてあげること、三つ目に完了した宿題を見ること、そして最後にテストで間違えた箇所の一緒に振り返るといった勉強の見方を継続してきました。

 私がやったことはこれだけですが、5年生では成績が一気に上がりました。小学校の通知表は順位がわかりませんが、おそらく成績は上位に食い込んできていると思います。

 

3.次男と向き合う中で良かったと思う勉強法

 そもそも小学6年生の標準的な勉強時間や勉強法が何なのかを、私自身がもっと学ばなければならないのですが、今までの次男との関わりから効果的だった勉強法は下記になります。

 

①音読

 これは効果がありました。次男はもともと国語が苦手であったり、その他の科目でも問題文の意味が理解できず解けないケースがあったりと、読解力には苦しんできました。

 ただ、小学5年生の担任の先生のご方針で音読を相当回数やりました。私も音読の宿題に付き合い、次男の音読を聞いてはアドバイスしてきました。

 最初は詰まりながら読んでいた文章も、回数を重ねるとすらすら読めるようになり、文章の意味合いも読み取れるようになりました。また、2学期の後半に差し掛かると、初めて読む文章もすらすらと読めるようになり、意味も理解できるようになりました。

 通知表の結果を見る限り、4年生までは、国語は平均よりも悪い成績しか取ったことがなかった次男が、平均以上の成績が取れるようになりました。

 

②テストの振り返り

 テストで間違えた問題を一緒に解いてあげるようにしたことも、成績アップの効果がありました。理解が曖昧なまま放置されており、先生にも質問せずに通り過ぎていたんだろうと思います。

 一緒に解いてあげることで理解が深まり、類似問題を何問か出して次男に考えさせ、大丈夫と言えるまでこれを繰り返し行ったことは、成績アップに良い効果をもたらしました。

 また、それ以上に良かったのは、次男と一緒に考えたり話し合ったりすることだったと思います。

 

③声掛け

 私はあまり声掛けが上手くなく、どうしても「勉強しなさい」「宿題しなさい」とストレートに言ってしまいます。ですから、子供たちも勉強は義務感でやっているんだろうと思います。

 ただ、遊びより勉強が好きという子供はかなりの少数派でしょうから、これはこれで仕方ないかなと開き直ってます

 一方で大切なのは、勉強する目的を見出すことだと思います。

 子供たちには将来就きたい職業、あるいはどんなことに興味関心があるのかを、時折は話しを聞くようにしています。何になりたいか、何故なりたいか、この2点が自分自身の考えとして持てるようになると、周囲から言われなくともその目的に向かって頑張るのだと思います。

 現時点では、まだ次男はなりたい職業が見い出せてはいないのですが、少しずつ世の中のことを声掛けを通じて教えていき、なりたい職業やその理由が見い出せるよう、導いていきたいと思います。

 

4.まとめ

 目の前の勉強を一生懸命するように導くことと、将来を見据えて広い視野を持たせることの両立は、本当に難しいなと思います。

 ただ一つ言えることは、目の前のことを一生懸命やれない人は、いくら将来を見据えていても成功はできません。なので、私も子供たちには将来を見据える会話は1割くらい、残りの9割は目先の勉強や習い事を一生懸命頑張れるようにモチベートしている言葉が多いです。

 また、効果的な勉強法は、子供の成長とともに見直しを重ねることが重要かと思います。次男の過去5年間の勉強の軌跡を振り返って感じたことですが、低学年は妻が一緒に教科書の音読や振り返りをやっていたことが、次男にとって合っていたのだろうと思います。

 中学年になって家庭の事情もあり上手くいかなくなりましたが、高学年で改めて次男にあった勉強法を取り入れることができたことで、成績は一気に上がりました。

 その時々の子供の成長や課題にあった勉強法を、都度、考えて実践することの大切さが今回理解できたと思います。

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