私の教育方針

考え方

1.子供の将来

 おそらく全ての親御さんが、子供の将来につながる教育をしていきたいと考えておられると思います。私が考える”子供の将来”とは、「子供自身が自らの力で未来を切り開き、幸せな人生を歩むこと」です。子供がある程度の年齢までは、親である私が手助けすることも可能ではありますが、いずれ親である私の方が先に逝きますので、その後は子供たちが自らの力で歩んでいくことになるはずです。また、私自身も子供の将来について心配しながら死んでいくのは嫌ですから笑。

 

2.子供に対して身につけさせたいこと

 では、子供自身が自らの力で未来を切り開き、幸せな人生を歩むためには、どのようなことを身につけさせることが必要なのでしょうか?

  ・知識(学力)

  ・スポーツ

  ・健康な体

 考えていくといろいろ出てきそうですが、私は自分の子供に対して”スキル”よりも”心”を身につけさせたいと考えています。ここでいう心とは「こころ」ではなく「しん」とでも言いましょうか、○○心という言葉に表現できるものです。私が特に子供たちに身につけてほしいと考えているのは下記の6つになります。

  ・向上心

  ・追求心

  ・探究心

  ・好奇心

  ・自制心

  ・道徳心

 それぞれの意味は何となく想像できると思いますのでここでは割愛させていただきますが、これら6つの”心”を私が子供たちに身につけさせたいと考えているかを説明させていただきます。

 

3.6つの”心”

 ①向上心

 まず一つ目は向上心です。これはもう多くの説明は必要ないのではないかと思います。何をやるにしても、より高みを目指したいという気持ちがあってこそ、主体性が身につき、自らの人生を切り開くことができるのではないかと考えます。やる前から諦めてしまったり、現状で満足してしまったりするような性格になってしまうと、物事に対する主体性が育まれず、どんなに学生時代の成績が良かったとしても、社会に出てその能力が活かされません。そうではなく、向上心を持って物事に取り組む姿勢が身につけば、持って生まれた潜在能力が引き出しながら、何事においても高い結果を出そうと努力する人間になれると考えています。

 

 ②追求心

 次に追求心です。追求心を辞書で引くと次にように書いてあります。「目的などのためにどこまでも追い求めること。」向上心にも通ずる内容ではありますが、私は向上心と追求心を重なり合う部分はありつつも、別の意味合いで捉えている要素があります。それは、自らが考えて設定した目的や目標を持って活動している様が追求心にはあると考えている点です。他人から与えられた目標に対しても、向上心を持ってスキルを身につけ、達成を目指している人たちは多く存在します。しかし、目標達成に大きな壁が立ちはだかると、向上心が備わっていても、その壁を乗り越えられず諦めてしまうことも時にはあります。そうではなく、自らが成し遂げたいと考えた目的や目標に対して、そう簡単に諦めることはなく、その実現を追い求めるはずです。また、例え他人から与えられた目標であったとしても、その中に自分なりの目的を見い出して活動することができれば、その目的の実現に向けて主体的に取り組めるはずですし、そう簡単には諦めることもしないはずです。

 

 ③探究心

 探究心とは「物事の本質を探って見極めようとする心」です。物事に対して取り組む中では、様々なアクシデントに見舞われることがあります。取り組んでいる対象となる物事が高い目標、尊い目的であればあるほど、その達成や実現は容易ではありませんから、当然、様々なアクシデントに遭遇することになります。その際、発生したアクシデントの原因を探り、再発を防止したり、問題を解決したりすることになるのですが、探った原因が表面的なものになっていては、おそらく同じ問題を再発させたり、形を変えて問題を発生させることになってしまいます。そうではなく、アクシデントの真因を探り、問題の根っこにあるものを突き詰めること、そしてその根っこにあるものを解決していくこと。その過程で必要となるのが探究心だと思っています。失敗は成功のもとと言いますが、失敗から成功を導くには探求心が必要であるということです。

 

 ④好奇心

 時代が移り変わる中で、社会を生き抜くために必要となるスキルも移り変わると考えます。2014年にオックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が発表した論文が世界中に衝撃を与えましたが、その論文には今ある職種の約半分が消滅すると書かれてありました。どのような職種がなくなるのか気になる方はインターネットで検索してみると出てきますので、そちらをご覧いただければと思いますが、私がここで言いたいのは、「なくなるであろう職種を避けて通ろう」ということではなく、「時代の流れを先読みし、新しいことにチャレンジしよう」ということです。そして、そのためには好奇心が必要であると考えています。仮にこの論文の内容が正しいなら、10年経過で半分、20年経過で75%の職種がなくなることになります。一方で、私たちビジネスパーソンは40年~50年という期間を社会で働くことになります。そう考えると、その期間、一度も職種を変えずに働き続けることの方が難しく、多くの人が一度や二度は職種を変えることになるのだろうと思います。さらに言えば、職種ごとに栄枯盛衰があるとすれば、常に成功し続けるには、積極的にその時代に代表される職種を選び続けるといったことも必要になる可能性があります。これにはやはり、好奇心が必要であると考えます。

 

 ⑤自制心

 自制心とは、自分自身の感情や欲望をコントロールするための精神力を言います。人間誰しも、本能的に持っている感情や欲望の中には、社会で生きていくために好ましくない感情や欲望が含まれているものです。他人を妬むこと、愚痴を言うこと、怒りを顕にすることなどは、第三者から見ると心地良いものとは言えませんし、そのような感情を出してしまう人は、周囲からの十分な協力を得られず、社会の中で大成できないのではないかと考えます。

 

 ⑥道徳心

 道徳心とは物事の善悪を見極め、善きことを考え行なうことを言います。これまで①から④で説明してきた心を持っていたとしても、⑤と⑥がなければ人としての道を踏み外してしまう可能性があります。したがって、子供たちが社会の中で幸せな人生を歩むには、道徳心が必要不可欠と考えています。

 

4.まとめ

 今回は私の教育方針として、私が重要と考えている6つの心について、説明させていただきました。この6つの心はどれかが欠けてもダメで、バランスよく身に付けるものだと考えています。また、冒頭ではスキルを軽んじるような表現をしまっしたが、決してスキルが不要と考えているわけではなく、自らの人生を切り開くために、最終的にはスキルは必要と考えています。ですので、私も日頃から子供の勉強を見る際には、間違えた問題に対しては「解き方を覚えなさい」とか英単語や漢字などを「覚えなさい」などと口すっぱく言っています。また、サッカーをやっている次男には、より良いプレーができるようになるために、様々なテクニックを身に付けるように言ってもいます。しかし、それらスキルが本当に身につくかどうかは、やはり6つの心の中のどれかが必要であり、そう言った心があるからこそ、頑張ってスキルを身につけるのだと考えています。そう言ったことで、子供たちがこの6つの心を持てるようになることが、私自身の教育方針なのです。

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