1.子供への愛情は足りているんだろうか?
一昨日は亡くなった妻の誕生日でして、昨年は子供たちがパンケーキを作ってあげていたんですが、今年は水道管工事のため当日は断水になり、買ってきたケーキになってしまいました。でも、子供たちが亡くなった母親の誕生日を覚えて、プレゼントしようとしてくれていることに、本当に嬉しく思います。
さて本題に入りますが、時折、我が家の子供たちに愛情は足りているんだろうかと考えてしまう時があります。通常の家庭ですと、子供は母親とのスキンシップで愛情を感じとり、父親とは一緒に遊ぶことで冒険心や社会性を養うと言われています。我が家の場合、妻が亡くなって以降、意識的に子供たちに愛情を注いでは来たものの、子供たちにとって、父親からの愛情だけで足りているんだろうかと時折不安になります。
次男はまだ小学5年生ですから、スキンシップは全然できる年頃です。毎晩、夜寝るときには寝室に抱っこで連れていくこともありますし、一緒に歩いていても、次男の方から手を繋いでくることもあります。長男は中学生ですから、次男と同じようなスキンシップは流石に嫌がりますが、学校へ出掛ける時など、ハイタッチをして送り出したりします。
何もスキンシップだけが愛情表現ではないのですが、やはり子供にとって親とのスキンシップは心安らぐものです。私も子供の頃はそうでした。ですので、子供たちとは意識的にスキンシップはしているのですが、果たして十分なのかどうかは分かりません。こればかりは子供たちに聞くわけにはいきませんからね。ただ、今のところ2人とも素直に育ってくれているので大丈夫なのではないかとも思っています。
2.子育て四訓
子育て四訓という言葉があります。この言葉は、私が管理職としてまだ経験が浅かった時に、当時の事業部長が教えてくれた言葉になります。元々は山口県のとある教育者が示した、子育てに対する考え方であると言われています。
「四訓」とあるように、子供の自立に向けた4つのステップを表現しています。
1.乳児はしっかりと肌を離すな
2.幼児は肌を離せ、手を離すな
3.少年は手を離せ、目を離すな
4.青年は目を離せ、心を離すな
私にこの言葉を教えてくれた事業部長は、部下教育をこの子育て四訓に擬えて、まだ新米管理職だった私に部下教育の基本を教えてくれたのでした。それはさておき、この子育て四訓に表現される言葉の意味合いを噛み締めると、かなり奥の深い言葉であることが解ります。そして、この四訓はそれぞれが独立しているのではなく、ステップアップになっており、1つ目があって2つ目が成立する、同じく3つ目が成立すると言ったようになっているのだと考えています。そして一番最後である4つ目の「心を離すな」は、親と子の心の絆について指摘しており、心と心の絆があればこそ、いつまでも親子や良い関係を保ちながら人生を歩んでいけるのだと受け止められます。
子育て四訓に関する私の人生経験は改めて別のブログで書くとして、ここで子供への愛情に関する話に戻します。現在、我が家の子供たちは、2人とも少年にあたると考えています。長男は少年ではあるものの、もう少しで青年になろうとしている時期。次男はまだ少年の真っ只中にいるというイメージでしょうか。したがって、幼児のように日常から手を離さず触れ合っているようなスキンシップではなく、通常は手を離して距離を置きながら見守ってあげるというのが、少年に対する愛情表現とも言えます。もちろん、スキンシップも良いのですが、いつも見守っているよということが伝わることが重要なんだと思います。もう少し突っ込んで表現すると、「何か困ったことがあったら助けてあげるからね」であったり、子供に異変を感じたら「どうしたの?何でも話してごらん?」などのように、日常で発生するアクシデントに対して自力では乗り越えられない年頃である少年に対して、それを助けてあげたり励ましてあげる親の言動そのものが、少年に対する愛情表現ではないかと考えられます。
3.時にはスキンシップも大事
このように、少年である我が家の子供たちへの愛情表現は、日頃は距離を置きながら見守ってあげて、子供たちが何かに困った時に助けてあげる。これで良いのではないかと改めて思いました。一方で、スキンシップはどうでしょうか?頻繁ではないものの、時には必要であると考えています。少年とは言え、まだまだ精神的には幼さが残ります。自分自身で感情をコントロールできない時もあるだろうと思います。ですので、長男に対してはここぞという時にはスキンシップを図ろうと思いますし、次男は日常生活の中でも折りに触れてスキンシップを取ろうと思います。そうすることで、青年になってから心の絆で結ばれると思うからです。
4.まとめ
このように考えても、果たして子供に対して愛情が足りているのかどうかは判りません。その答えは、子供たちが大人になってから出てくるのかもしれませんし、子供たちが親になってから出てくるのかもしれません。ただ、スキンシップを取ることは子供が大きくなるに従い、親である私にとっても恥ずかしさを感じるものです。しかし、本当にスキンシップが必要と感じる時は、恥ずかしさでスキンシップをしないより、その感情を乗り越えてスキンシップを取ることに努めたいと思います。「あの時、しっかり抱きしめてあげておけばよかった」と後悔することのないように。
コメント