子供への声掛けは親自身の自我との戦い

考え方

1.うちの子供は自発的に勉強しているか?

 我が家には中学2年生と小学6年生の子供がいます。2人とも成績は決して悪くはないのですが、今ひとつ、自発的に勉強している様子が伺えません。

 特に次男は、見るからに義務感で勉強している印象です。長男は勉強に意味合いを見出しつつも、他に気になることがあると、勉強に集中できなくなるようです。

 長男は勉強が自分の人生にとって必要なことは理解しており、週末は時折、自発的に勉強している姿が見えます。ただ、コンスタントにその自発性が発揮されているかといえば、決してそうではありません。

 それなのに、年頃でもあり、周囲から勉強を促されるとやる気を無くしてしまうようで、私も直接的に「勉強しなさい」とは言わないようにしています。

 次男は長男以上に自発性はないのですが、エサで釣るとすごい頑張りを見せてくれます。「毎日これだけの勉強ができれば、テレビゲームやっていいよ。」これってありなんでしょうか??

 私自身、子供の頃の実体験として、自発的に勉強する方ではありませんでしたので、子供たちの気持ちがよくわかります。

 親から言われて勉強していたし、言われるとやる気を失います。勉強する意義が見出せず、集中力を欠きながら勉強していたので、成績もイマイチでした。

 しかし、社会に出てからもイマイチな成績だったかというと、そうではありません。特に20代、30代の頃はこだわって年収を伸ばしてきましたし、30歳を過ぎた頃からは、よりスケールの大きな仕事に挑戦することにも取り組んできました。

 そのため、年収や会社でのポジションは学歴以上の結果を残してきたと思います。だからなのか、勉強が全てではないと私自身が思ってしまっており、子供たちに口うるさく勉強しなさいとは言っていません。

 

2.子供への声かけの仕方

 そうは言っても、子供の将来が不安でもありますから、最低限の勉強はさせねばと思っています。ただ、勉強しなさいとストレートには言いたくないので、子供への声掛けは気を使います。

 ネットでいくつか調べると、次のような声掛けの方法がよく書かれていました。私自身ができているかチェックしてみたいと思います。

 ①なりたい職業に就くためにどんな勉強が必要かを一緒に考える

 ②褒める

 ③親が勉強する姿を見せる

 ④勉強の楽しさを伝える

 ⑤子供の疑問に向き合う

 ⑥子供のやることを否定しない

 ⑦一緒に目標を設定する

 普段の自分を振り返ってできているのは①、②、③、⑤あたりかなと思います。どれも100点ではありませんが、それなりに気をつけていることです。

 例えば、①は私が一番大切にしていることです。長男はプログラミングに関心を持っており、将来はゲームソフトの開発をやりたいと言っています。ですので、プログラマーになるために必要な勉強という話題で長男とは話をします。また、そこから視野を広げて、企画やマーケティングにも関心を持ってほしいとも思っており、ゲームソフトが完成するまでに、どのような職種の人が関わっているのかを話してあげたりします。

 ②は良い成績を取ってくれたら私も嬉しいので、素直に褒めます。でも成績が悪いと褒めません。ただ、たとえ成績が良くなくとも、何か頑張った形跡を探してあげて、褒めてあげるようにしなければとも思っています。

 ③は、子供が勉強している時は、私もパソコンを開いてブログを書いたり調べ物をしたりしています。時には在宅ワークしていることもあります。逆に子供が勉強している時に親がやってはいけないことは、スマホを見て過ごすことだと思っています。これは絶対やめた方が良いですね。

 ⑤は、子供が小学生の頃はよくやっていました。子供がテストなどで間違えた問題、理解が不十分な箇所を一緒に考えてあげること。でも、長男も次男も年頃からか、親である私が関わるのを嫌います。自分でやろうとします。これは成長の過程であることなので、無理やり一緒にやろうとはしていません。

 逆にできていない項目です。

 ④については、私自身が勉強の楽しさを知らないので、伝えたくとも伝えられないと言ったのが本音です。

 ⑥は、ついつい言ってしまいますね。効率的な勉強の仕方について。これは反省点です。子供にとって最も生産性が高まる勉強法は、自分自身がやる気になっている状態だと思います。親から勉強の仕方をやいやい言われると、面倒だろうと思います。

 ⑦については、目標を子供が自ら立てるよう促すことはやっています。ただ、子供自身が自らの目標を見い出せるよう導くところまではできていないなあと思っています。

 

3.声掛けは親自身の自我との戦い

 では、子供が自発的に勉強するようになるための親の声掛けとはどうあるべきか?

 子供への声かけの時に、私が一番の大切だと思っていることは、親自身の自我であると断言します。親も人間ですから、親自身が育ってきた環境や親自身の人間性や考え方によって、子供への声かけに大きく影響すると思います。

 例えば、性悪説のような考え方の親であれば、子供への声掛けは疑い、あるいは否定的な意味合いの言葉が多く含まれるでしょう。

 反対に性善説であれば、前向きな言葉を選び、ポジティブな発想で子供に接すると思います。

 このように考えると、子供への声掛けによって子供の自発性を引き出すには、自ずと親の前向きかつポジティブな考え方、あるいは人間性が求められることになります。

 

4.まとめ

 言霊という言葉があります。

 言葉には魂がある、これはその人が発した言葉にはその人の魂が宿っているということです。言い換えれば、その人の考え方や人間性によって言葉が選ばれるということです。

 物事に対して悲観的、ネガティブな思考の人が発する言葉には、悲観的かつネガティブな言葉が選ばれます。反対に前向きかつポジティブな考え方の人が発する言葉は、自ずとそういった言葉が選ばれます。

 言葉だけでなく、口調そのものも同じだと思います。

 このように考えると、子供への声掛けは、親自身の自我の問題であり、いかに親である自分自身の考え方をポジティブにしていくかが重要であると思います。

 では、親自身の考え方や人間性を変える方法はあるのかというと、これはあると思っています。根っこは変えられませんが、表面上は変えられます。

 どんな方法かというと、理想とする考え方を学ぶことです。そのような書籍は世に多く出ています。これらの書籍に書いてあることを、自分自身の行動指針にして日常生活における言動を矯正していくことが必要だと思います。

 先ほど、言霊という言葉を使いましたが、自分自身の魂を変えたければ、まずは言葉から変えるというのが鉄則です。

 自分自身が理想とする考え方に沿った言葉を選び、発言をする。これを繰り返していくと自分自身の魂が変わってきます。

 結果として、子供へも良い影響を与えられるというわけです。

 このやり方については、長くなりますので改めて紹介させていただきます。

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