次男がサッカーを休んだ本当の理由

日記

1.サッカーの練習を休む

 次男はサッカーをしていますが、入部した時期が遅かったためか、周りの子供たちに今ひとつ追いつけていない状況です。次男がサッカーを始めたのが小学3年生からなのですが、周囲の子供達は幼稚園や小学1年生から始めた子ばかりですので、周囲の子から遅れをとっており、サッカーをやりたくて始めたものの、今一つ、面白さを感じるところまでは辿り着いていないようです。試合でもスタメンには入れず交代要員として控えています。

 1週間前の土日に公式戦がありました。私も観戦に行きましたが、いつもの通り、交代要員として控えていました。そして、何試合かは後半戦の途中からスタメン選手と交代で試合に出るタイミングがありました。日曜日、試合からの帰り道、試合が早く終わったので他の子供たちは小学校の運動場に行って練習に参加すると言っていたのですが、うちの次男は「今日は行きたくない」とのことで私と一緒に帰宅したのです。よくあることなのですが、どうせテレビゲームでもしたいのだろうと思い、その日は仕方なく連れて帰ったのですが、翌日以降の平日の練習についても、足が痛いとか肩が痛いと言って、結局1週間、練習を休んでしまいました。

 

2.サッカーを休んだ本当の理由

 平日は火曜と金曜の2回の練習がありますが、流石に金曜日の練習を休むと次男がLINEしてきた時は、ちょっとおかしいなと思いました。そして、職場から次男と電話で話をしたところ、最初は足が痛いとか肩が痛いと言っていました。どうせ友達とテレビゲームをする約束でもしたのかと思いましたので、私は「どんな痛さなの?」「病院に行かないといけないくらい痛いの?」などと少し疑うような聞き方をしてしまいました。私自身も子供の頃、同じような経験がありましたので、このように疑ってしまったのですが、もう少し次男の言い分に耳を傾けることにしてみました。しかし、次男は黙ってしまい、なかなか話を切り出してくれず、私から思い当たることを次男に話してみることにしたんです。「学校で嫌なことがあったのか?」「サッカーの友達から何か嫌なことを言われたのか?」「コーチから怒られたのか?」

 すると、次男に反応があり、コーチから怒られたことが原因であることがわかりました。そこからは、次男の話に耳を傾けてみると、1週間前の試合でコーチに怒られたのが嫌で、練習に行きたくないことが判りました。本当の原因がわかり、私はホッとした気持ちと同時に、それなら早く練習に復帰しないと、どんどん練習に行き難くなると思ったので、その日、次男に練習に行かせようと思いましたが、やはり次男とちゃんと話をして、翌日から参加させることにしたのです。

 

3.金曜日の帰宅後の次男への接し方を考える

 金曜日は早めに帰宅して、次男ともう少し話をしてみることにしました。帰宅途中の電車の中で、私自身も次男に対してどのようなスタンスで接するべきかを考えました。コーチに怒られたくらいで練習を休むなんてと叱るべきか、コーチに怒られた内容をしっかり受け止めて今後の練習に活かすといった話をすべきか。いくつかの選択肢を考えた結果、まずは正直に話してくれたことを次男を誉めることにしました。次男は比較的、思っていることを言葉にする方ではありますが、あまり他人から怒られることには慣れておらず、小学5年生の時、担任の先生に怒られたことを私に話したがらなかったことがありました。ですので、今回は他人から怒られることは決していけないことではなく、むしろ怒られたことを受け止め、乗り越えることを覚えて欲しいと思いましたので、次男に対しては、コーチに怒られたことを正直に話してくれたことをまずは褒め、その次に、怒られたことに対して乗り越えるための勇気を持たせることにしていこうと考えました。

 帰宅後、次男にはこのような目的を持ち、話をしていきました。すると、何名かおられるコーチの中で、いつもは褒めてくれるコーチに怒られたこと、怒る時の口調が静かであり、それが余計に怖さを感じたことが原因で、ショックを受けて練習に行くのが嫌になったのだということが判りました。私もそのコーチのお人柄はなんとなく知っているのですが、普段はあまり口数の多くない人であり、たまに怒ると怖いのだろうと思います。ですが、次男も本当の理由が言えたからか、少しスッキリしたようで、翌日の試合には参加すると言って、金曜日はその会話を終えました。

 

4.復帰

 昨日の試合も公式戦でしたが、学校行事などで参加できない子供が何名かいたので、参加すればある程度試合には出してくれると思い、次男を送り出しました。次男だけ先に向かい、私は試合が始まる時間に合わせて現地に向かいました。自宅を出発するまで、少々グズグズしていましたので、次男もまだ気持ちが完全にスッキリしたわけではなかったのだと思います。そして試合が終わり、次男と一緒に帰る時、次男の様子を見てみると、明らかに朝よりもいい顔をしていました。試合での出来事もいろいろ話してくれましたし、怒られたコーチとコミュニケーションについても、思ったより普通だったと言っていたので、私もホッとしました。これでまた一つ、次男も成長できたのではないかと感じ取りました。

 人に怒られること、これは次男の今後の人生において非常に大切なことであると思い、私自身も今回はしっかり次男に接しようと思いました。近年は「褒めて伸ばす」ことが主流になりつつありますが、次男の将来を考えると、必ずしも褒めて伸ばすような接し方をしてくれる人とばかり出会えるわけではないと思ったからです。人から怒られること、それはその人が次男に対して期待してくれていることへの証でもあります。もっと活躍してほしい、サッカーを上手くなってほしい、コーチはそのような気持ちで次男を叱ってくれたのだと思います。その気持ちを次男にわかって欲しいと思いましたし、これから中学、高校、大学、社会人と成長する過程で、同じような出来事が何度も何度も次男に遭遇すると思うと、今回のサッカーのコーチから叱られたことを今後の人生に活かして欲しいと、親として心から思いました。

 今日も練習があります。朝からいい顔をしていますから、今日の練習も頑張ってくれると思います。

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