子供の自己肯定感を養うために親ができること

方法論

1.自己肯定感とは

 「自己肯定感」とは多くの方がご存知のように、自分自身の認め肯定する気持ちのことを言います。自己肯定感の高い人の特徴は、主体性があること、自分に対して自信があり行動や思考が前向きであること、失敗を恐れないことなどが挙げられます。これらの特徴から、高い自己肯定感を持つ子供は、様々なことに興味を持ってチャレンジしてみようとする子供であったり、周囲の友達を巻き込みながら取り組む姿勢を持っていたり、自分に自信があるだけでなく周囲への気配りや優しさも示してあげられる人柄を持っているイメージでしょうか。

 このように、高い自己肯定感を持っているであろう子供のイメージを挙げてみましたが、このような子供であれば、将来は素晴らしい人間性を持った大人に成長するのではないかと思ってしまいます。実際、自己肯定感の高い子供はそうでない子供より成長するのだと思います。

 

2.我が家の子供たちは?

①長男

 比較的、自己肯定感は高めの方だと感じます。良い意味で自分を持っており、周囲の目を気にしないタイプです。また、特に周囲から影響されたわけではなく、自分のやりたいことを見出しており、そのやりたいことに向かって楽しみながら生活しているタイプです。親である私から見ても、将来やりたいことを見出せていることは羨ましいと感じます。長男に対しては、親としてできる限りのサポートをしてあげて、その夢に応援してあげたいと考えています。

 一方で、これから待ち受ける高校受験や大学受験に対して、長男はあまり関心がないようで、勉強に関しては自主性に任せるばかりでは進まない状況でもあります。この辺りが、親としての悩みどころです。好きなことをさせてあげたいと思うと同時に、好きなことをやり続けるためには、やるべきことをしっかりやれるようにもなって欲しい。したがって、長男に関しては、将来の夢を叶えるために、それとは直接関係ないように思える目の前の勉強も、将来的には役に立つことを理解させ、前向きな気持ちで取り組めるようにしてあげたいと考えています。そうすれば、目の前の勉強にもモチベーションを上げて取り組めるのではないかと考えています。

 

②次男

 次男は少々、自己肯定感が低いように感じます。自分を認めて欲しいと言わんばかりに、学校やクラブ活動で褒められたことを話してきますし、周囲からちょっと厳しいことを言われるとしょげてしまい、立ち直るのにも時間がかかります。好きで始めたサッカーも、上級生からちょっと苦言を言われただけで、かれこれ1年間ほど引きずってしまいました。

 子供の自己肯定感の高め方を調べてみると、ポジティブな言葉を使うことや子供を認めてあげること、話に耳を傾けてあげることなどが書かれています。しかし、そのようなことはすでに次男に対しては実践しています。したがって、これらを行うだけでは自己肯定感を高めることにはつながらず、プラスアルファが必要と考えています。それは、成功体験を積ませることではないかと、最近特に思っています。

 

3.成功体験の積み重ね

 たとえ小さなことでも褒めてあげること、認めてあげることは重要ですが、単に褒める認めるだけでなく、そのできたことを成功体験として蓄積させていくことが重要であると考えます。

 次男の場合、サッカーを始めるのが他の同級生より遅かったため、どうしても技術的に遅れがありました。小学4年生になると他チームとの試合も多くなるのですが、次男はレギュラーメンバーに入れず、試合に出してもらえる機会も少ないです。したがって、試合でのプレーはできる限り動画に撮り、良かったプレーは必ず一緒に見て振り返るようにしています。そうしますと、自分自身の過去の良かったプレーが記憶として残りますし、その良かったプレーを次の練習や試合で再現しようとしますので、過去の成功体験が次に活きてきます。また、調子の悪い時、自信を失っている時は、特に過去の良かったプレーを意識的に見せるようにしています。そうすることで、練習や試合で少しでも自信を持たせてプレーさせることにつながっていると思います。

4.まとめ

 私自信、次男に対しては、サッカーをもっと上達させてあげたいと思っていますので、改善点を本人に伝えて、「もっとこうしよう」というような話を以前はよくしていました。しかし、そのような接し方だけでは次男のモチベーションが上がらず、上達もしないと気づき、1年ほど前から、次男への接し方を見直しました。褒めることはもちろんですが、成功体験を振り返り、自信につなげるようにしたのです。その結果、最近は自信も出てきたようで、練習や試合で失敗しても、立ち直りが早くなったと思います。実際、この1年でずいぶん上達しています。

 反面、まだまだ先は長いとも思っています。前向きな気持ちで努力すれば、上達できるんだと次男本人が実感してくれれば、もっと上達するために自走して取り組んでいくと思います。しかし、まだ現時点では私が一緒に振り返り、自信を持たせ続けていかないと、どこかで立ち止まってしまうようにも感じています。同じサッカーチームの同級生の中には、すでに自走している子供もいます。そういう子供は自己肯定感を強く持っている人の特徴がよく出ています。したがって、次男が今まで以上に自己肯定感を強く持ち、サッカーの上達に向けて自走していけるようになるために、もうしばらくはサポートを続けないといけないなと考えています。

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