明日の時間割を合わせてから寝る

考え方

1.忘れ物

 新型コロナウイルスの感染対策で在宅勤務を週2日ほど取り入れているのですが、そのためか今まで見えていなかった子供たちの日常の様子が手に取るようにわかります。その中で問題と感じたことが忘れ物です。

 忘れ物をしたのは小学5年生の次男で、たまたま目に付いたということかもしれませんが、今年に入ってから2回、忘れ物をしていました。よくよく次男の様子を見てみると、以前は前日夜に時間割を合わせて翌日の持ち物チェックをしているはずだったのに、今では朝にそれをやっていたようです。当然、朝の時間にその日の時間割を合わせると、寝起きで頭が冴えていないですし、時間がなく焦りますから、忘れ物をしてしまうわけです。

 

2.事前準備という意味での時間割合わせ

 私も子供の頃は、前日の夜に時間割を合わせてから寝るというのが日常でした。もちろん親からのしつけでその習慣が身についたのですが、その頃は単に時間割を合わせるだけで、淡々とやっていたに過ぎなかったと記憶しています。

 そして今、社会人として働く中で、子供のころに身に付けた”時間割を合わせる習慣”は、今でも継続していますし、ずいぶん進化しています。私は仕事柄、毎日行く先が変わりますし持ち物も変わります。コンサルタントとして働いており、担当するクライアント様に直行直帰で訪問することが多いのですが、常に5~7社程度の担当を持ちますから、今日はA社様、明日はB社様といったように行く先が変わるのです。ですから、その日の持ち物も変わりますので、前日にちゃんと書類などを入れ替えておかないといけません

 ただ、よく考えてみると、小学生の頃からの翌日の時間割を合わせて持ち物を準備するという習慣は、それだけにとどまらず、翌日の仕事の段取りを考えることにもつながっていることが判ります。翌日の仕事の進め方をイメージし、準備事項の最終チェックを行う。もしそこで漏れが見つかれば、漏れている部分を準備する。これで準備万端となれば晴れて寝れるというわけです。もちろん前日にドタバタしないように、数日先を見ながら段取りしますし、大きなイベントを控えていると数週間先を見据えて準備を進めていきます。

 このように、小学生の頃に何気なく翌日の時間割を合わせていた習慣は、社会人になってからさらに進化して先々を見据えた事前準備に発展していたのです。

3.次男の場合

 もちろん次男の場合、先ほど記載したような数日先、数週間先までを見据えて準備するということは考えなくても良いと思います。まずは、翌日の時間割を合わせるところからスタートし、習慣化していくことが必要です。私の小学生の頃のように、それが何を意図するのかを知らなくても良いと思います。まずは翌日の時間割を合わせることを習慣化していき、当たり前のようにできる状態になることが重要であると思います。

 この春、中学2年生になる長男は、上記に加えて、中間テストや期末テストを見据えて計画的に週次で予習と復習を実施できるように教育していきたいと考えています。

 

4.まとめ

 私は、以前の上司から”人格には2種類ある”と教えてもらったことがあります。まず1つ目は先天的な人格です。生まれ持った性格とも言えます。そして、もう一つは後天的な人格です。後天的な人格はどのように身につくかというと、習慣化された行動の中で有意注意で何かを意識しながら物事に取り組むことで身につく性格です。したがって、何も考えずに翌日の時間割を合わせるだけなら何十年経っても進歩はありません。しかし、時間割を合わせながら予習は大丈夫だったかどうかを再確認する、予習の結果、理解できなかった箇所をチェックしているかどうかを最終チェックする。こういったことができてくると、明日の授業が非常に有意義になるのだと思います。仕事でも同様で、明日だけでなく、翌々日の段取りは大丈夫なのかを再確認し、さらに先を見据えて段取りを考えることができれば、より先を見据えて生産性の高い仕事の仕方が身に付くと考えます。

 そうはいっても、それはその行動が習慣化された後のことです。まずは習慣化するまで根気強くその行動を日々繰り返すことが重要です。「面倒だから今日はいいや」となってしまうと、そもそも後天的に身につくはずの人格は身につかないままとなってしまいます。

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