顔面神経麻痺になって考えたこと

私の人生観

1.顔面神経麻痺との診断

 昨日、顔面神経麻痺という病気に罹っていると診断されました。17日木曜日に瞬きしていないと周囲から言われてこと、飲み物を飲んでいる時に口からこぼれたことで「麻痺しているかも」と気づきました。早速、翌日にかかりつけ医に見てもらったことろ「顔面神経麻痺という病気で、見た感じだけで言いますと重度の部類に入ります」とのこと。。いやー、まいりました。かかりつけ医いわく原因の判らない病気とのことですが、万が一を考慮して「紹介状を書きますので、明朝に大きな病院へ行ってください」ということで、今朝、行ってきました。

 今日の検査は血液検査が加わっただけで、MRIは後日とのこと。今日の段階では、重病の可能性は低いだろうということで、通常の顔面神経麻痺に対する治療がさっそく始まりました。治療は点滴を使って治療薬を流し込むという、時間のかかる退屈な治療でして、今日から1週間、休みなく毎日治療のために通院となりました。いやはや、仕事の調整が大変ですが、今は治すことを優先したいので週明けから頑張って治療します。

 

2.生きなければならない私

 現時点で重病の可能性は低いとのことですので、おそらく大丈夫とは思いますが、ネット情報によると、まれに脳梗塞や脳腫瘍といった病気が原因で顔面神経麻痺になることもあるようです。したがって、来週のMRI検査を受けるまでは安心はできないのですが、現段階ではかかりつけ医も今日の病院の先生も重病の可能性は低いとおっしゃっていますので、楽観的に捉えています。

 一方で、もし重病だったらどうでしょうか。当然、心構えはできていませんし、妻が病死していますから、私は何がなんでも生きなければ、2人の子供に申し訳ないことになってしまいます。もし、そのような病気だということが判れば、とにかく治すことに専念しないといけませんが、妻の病気の時に感じたのは、やっぱり良い治療を受けるとなるとお金がかかるということです。私が治療に専念することでどれほどの収入に減ってしまうのか、しっかり考えた上で検討しなければならないのですが、非常に選択肢が限られることになりそうで、重病であると本当に怖いことになってしまいます。

 

3.リスクヘッジ

 現段階では重病の可能性は低いと言われている顔面神経麻痺ですが、今まで大きな病気をしたことがない私に取っては、今回は、やはり病気って怖いなと再認識することになりました。妻の病気の際にも同様に感じていたはずなのですが、その頃は「まさか私が病気で倒れることは考えられない」という過信があったのは事実です。しかし、妻が亡くなって1年余という短期間で、私が病気にかかるなんて思いもよりませんでしたし、健康寿命が70歳以上といわれているこの時代、まさかこの年齢で病気になるとは思いもよらない出来事でした。

 今回を機に、改めて人生にはリスクヘッジが必要だなと考えました。具体的には会社に依存しなくても収入を得られるようにしておくこと、健康維持に基づいた生き方を日常から実践しておくことです。1つ目のリスクヘッジに関しては、私は過去、誘われるような形で今の会社に転職しました。以前に勤めていた会社では、この先どんな会社に移ることになっても通用する力を身につけたいと考えながら仕事をしていました。その成果があったためか、今の会社でもありがたいことに評価していただいています。しかし、今となるとそれでも不十分で、会社に属さず私ひとりでも収入が得られる力をもっと早い段階から身につける努力をしておくべきだったと反省しています。しかし、これまでのビジネスの場で積み重ねてきた経験を棚卸して、世間で通用するスキルを精査すれば、比較的短期間で可能となるのではないかとも考えています。そのような分野をさらに磨きつつ、収入面でもリスクヘッジしていかなければならないと考えています。

 2つ目のリスクヘッジについて、もう少し具体的に申し上げると、私は90歳まで健康寿命を維持したいと考えています。身の回りのことは自分でできる状態を維持し、子供たちの世話にならないように生きていきたい。むしろ、90歳まで子供たち、そして孫たちのためにサポートしていきたいと考えています。したがって、90歳まで健康寿命を維持するために、やれることはやりたいと考えて、今も健康維持には取り組んでいます。ちなみに、体重は30歳代前半のMAX時に85キロ以上ありましたが、今は67キロです。最も体重を落とした時で55キロまで減ったのですが、痩せ形は長生きしないとのことで、今の体重まで自然増させました。健康診断も30歳代前半の頃は多くの指摘項目がありましたが、今ではほぼないくらいまで減らすことができています。そして今は、体脂肪率をもう少し下げること、基礎代謝を上げることに取り組んでおり、筋力トレーニングをやっています。ただし、さらなる健康維持のためには、そのための取り組み方法をもっと勉強しないといけないなと考えています。

4.まとめ

 まだまだ人生の折り返し地点くらいかと常日頃から思っていたので、まさか自分までが病気になるとは思っていなかったのです。こんなことを書くと、妻が病気で亡くなったことが教訓になっていないと思われるかもしれません。確かにそうかもしれないですが、子供が社会に出る前に両親とも病死するケースは世の中見渡しても稀なことだと思いますし、今まで大きな病気もなく、むしろ若い頃に健康診断で指摘を受けた項目を改善してきた実績もありますから、まさか私が病気になるとは思っていなかったというのが本音です。

 ただし、やはり人生に絶対はありませんから、これからの人生は、どのような道のりを歩む可能性があるのかを複数パターン検討しておくこと、そしてそれぞれのパターンにおいて最善の選択肢を検討しておくことで、どの道のりを辿ることになっても、少しでも慌てずに人生を歩めるようにしておく心の準備も必要であると思いました。そして、そのような対策を準備しておくことが、子供たちへの最大の贈り物であるのかもしれないとも再認識しました。最善の選択肢については、改めて考えてみたいと思います。

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